怖い話

会社に"ゆうれい"がやってきた。

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10年以上前大阪の支社にいた、60歳前後の男の人。
心を病んで退職したらしいその人が、
1年〜半年に1回のペースでなぜか京都の事務所にやってくる。
ずっとお風呂に入っていないような薄汚れた身なりで、
くちびるを震わせながら、「カタログ*1が欲しい」と言う。
あまりの不気味さに"ゆうれい"と呼んでいる。
入口に鍵とインターホンが取り付けられたのもこの人が勝手に入ってくるから。

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以前わたしがひとりで留守番していたときにも彼が現れた。
怖いのでインターホン越しにお断りし、なんとか帰ってもらったことがあった。
その後、東京の本社に「京都はOBへの対応がなっていない」とクレームの電話があったらしい。
今回はラッキーなことに、部長が対応してくれ難を逃れた。
いつ、どこで刺されるかもわからない時代なので、本当に怖い。

*1:メーカーなので製品カタログがある